年季の入った昔話シリーズをたまたま頂きました。

昔話と呼ぶにふさわしい!イラストが時代を感じます。
長女(3歳)。実はまだ昔話しを読み聞かせていなかったため、寝る前の読み聞かせで読んでみたところ、、、、
衝撃の事実発覚!
カチカチ山のたぬきは、おばあさんを殺して、ばば汁にして、おじいさんに食べさせた。
えええええええええ、、、、、、(゜o゜;(~_~;)(;´Д`)
そんな残酷な事実が隠されていた事を読み聞かせをしながら初めて知りました。
衝撃すぎて…声が止まってしまいました。
私の記憶では、縄で縛られていたたぬきは、おばあさんを言いくるめ抜け出し、たぬきの代わりにおばあさんが縄で縛られたはずじゃ…。
どうやら、調べてみると…
最近の昔話は子供への教育の面からの考慮で残酷な脚色を避ける傾向にあるそう。よく考えてみると、グリム童話なんかも結構残酷だったりしますもんね。
なるほど!と理解しつつもこの衝撃が暫く心の中で残っていました。
この事実を知った後に物語を思い返してみましたが、おばあさんを縄で縛った復讐にしては、背負っている木に火をつけたり、泥ボートで沈没させるのはやりすぎかと。
たぬきの悪さに対するおじいさんやうさぎはとても厳しく感じられました。そこまでたぬきを追い込まなくてもいいのに…。とも思えてしまいますが、事実を知ってしまうと因果報復。
それにしても、「ばば汁ってなぁに?」と聞かれたらなんて答えればいいのか悩みます。
「殺す」というワードの意味もわかっていない。どう説明すれば?そもそも、今の年齢にわざわざ教える必要があるのか。
このような事を考えると、最近の過激な脚色を避ける昔話に納得してしまいます。
ちょっと気になり、本屋さんへ行き昔話本を見てみましたが、最近の昔話は絵もポップで内容も穏やかにアレンジされているものばかり。カチカチ山でも「ばば汁」ワードは見つかりませんでした。
今回もらった昔話本。ページ数は大体30ページほどで読み応えがあります。言葉遣いも方言がはいっていたり、情景も事細かく描写されているため読んでいてワタシも「へぇ!」と思ってしまうボリュームでした。
画像はこぶとりじいさんですが、イラストも迫力があり、今にも鬼達の笑い声や歌が聞こえてきそうです。最近のアニメ風の昔話では感じることのできない想像力の広がりを感じます。

昔話と言うに相応しい、昔にタイムスリップしたような世界観に入ることができます。方言や昔話独特の言い回しもまた風情を感じますし、喋り方にも情が入ります。
今回の私のように、大人になってから「へぇ!」と知るのもそれはそれで面白いですが、実は残酷だった話を除き、オリジナルストーリーで時代背景やリアルを知るのもいい機会かと思います。
今の子供達からしたら、昔は外にトイレがあった。囲炉裏のある家なんかも想像がつかないですよね。
昔話と教育…奥が深いです。