賢い子は遊んでいても賢さが際立つもの。
遊び方にちょっとした工夫をするだけで、好奇心、想像力、集中力、忍耐力、達成感を身につけることができます。
賢い子に育てる遊びのポイントは消費より生産を大事にすること。
ここでいう消費とは、お金・人のチカラを借りること、生産とは、自分の体や頭を使うことになります。
例えば、
テーマパークで過ごす1日は消費、虫あみ片手に近所の野原で虫取りすることは生産に分類されます。
テーマパークは人によって造られ、お金を払うことにより娯楽を得ることができます。面白いアトラクション、そこで味わえる高揚感も誰かが造ったものをお金を払い体験していることより消費になります。
一方で虫取りは生産色が強くなります。なぜなら人為的なものは一切ありません。どこにでもあるような野原で自ら考え、体を張って行います。運良く目当ての虫が見つかることもあれば、なにも見つからないことも。諦めて帰ることも、あらゆる方法でチャレンジし続けることもできます。
どちらも楽しい経験に変わりはありませんが、虫取りの方が自分で考え行動し遊びをクリエイトする必要があるため、成功と失敗・喜びと悔しさをより味わうことができます。
このような”生産”活動は、想像力、行動力、努力が養うことができ、それらがゆくゆくは夢を叶える事に結び付きます。
そして、子供と生産活動を通して遊ぼうと決めると自然とショッピングセンター、娯楽施設には行かなくなるもの。平日はせかせかと働き、休日は人混みの中「子供と遊ばなきゃ」と散財する生活から開放されます。
生産を意識した遊びとは!?
料理はこどもにとって遊びになる
こどもって料理が好きです。休日など是非こどもと一緒に料理をすることをおすすめします。
アンパンマン全盛期の2歳ころ、「今日はパン工場でパンを作ろう!」と提案したところ、とても喜んでいました。当時はホームベーカリーもなかったため、オーブンで簡単に作れるパンレシピを見つけて作りました。
さすがこども。想像力を働かせ「おいしくなぁれ!おいしくなぁれ!」とジャムおじさんになりきりパン生地をこねていました。
即席のパンで見栄えが良いわけではありませんでしたが、本人は大満足だった様です。
買って食べるパンの方が当たり前に美味しいですが、自分で作るということに意味があります。
小麦粉と材料が生地になり、成形して、パンになる。「こんな風にパンって出来ているんだ」とパンが出来上がる工程を知れることは大事な幼児教育です。
サラサラの小麦粉→混ぜるとベタベタ→だんだんモチモチ→焼きたてフワフワ。
手の触感を楽しみ、見て楽しみ、匂いと味でも楽しめる、五感を使い脳への刺激となります。
自分ひとりでやったほうが後片付けも楽だし、時短になる、散らからないと考えがちですが、生産の楽しさや達成感を教えるためにも是非やってみてください。
既製品よりDIYでオリジナルおもちゃづくり
こどものおもちゃは可愛くて気づくと私の方がおもちゃ集めにハマっていました。
ある時、理想の”お店屋さんごっこ”が市販になかったため「それなら作ろう!」と思いおもちゃをDIYするようになりました。
ニトリや100均で道具をそろえると割とリーズナブルに。長女には予め「今日はお店屋さんを作るよ~一緒に作ろうねー。」と言ったので大喜び。
釘やドライバーが危ない事をちゃんと話して聞かせて、お手伝いしてもらいながら一緒に作りました。元々、男の子っぽいものが好きなしらたまちゃんは、ドライバーが大好きになりました。
この、DIY手作りおもちゃが好評だったため、段ボールのお家も何度か作りました。色やデコレーションにもこだわりが見えてくるようになり、創作作業を十分楽しんでいたと感じます。
さいごに
私が消費から生産を取り入れようと思ったきっかけとなったのがこの本でした。
「0歳から6歳までの 東大に受かる子供の育て方」著者河村京子さん
この本がきっかけで生産を意識するようになりましたが、最初は大変。
なぜなら、私自身が消費ど真ん中の世界にいます。ワーママになってからは尚更、時短&効率化を意識し消費をもって解決することが増えていました。
この本に出会い私自身がまず自分の行動を改めるようになりました。
お店やさんごっこの道具も、市販品から選ぶことを辞め「長女と一緒に作ったら作る過程も楽しめるかも」と思いDIYしました。
チョコクロワッサンが好きな長女とチョコクロワッサンを手作りしたこともありました。クロワッサンの形は三角形から出来上がることに驚いていました。
消費は確かに便利です。完全に消費から断つ必要はないですし、消費をもって解決すべきこともたくさんあります。
しかし、時間をかけた非効率なことによる経験・学び・達成感・喜びは、消費をもって得た結果以上の何かをもたらします。
考える力、発想力、想像力、行動力etc….
そして「自分で出来た!」という成功体験と自信をもたらしてくれます。
休みの日はわざわざお金をかけてテーマパークに行かなくとも自宅はいくらでも子供にとってテーマパークになります。
遊具の少ない公園でも、遊ぶ方法をいくらでも作り出す発想力が養われます。
ぜひ、お子さんと生産を楽しんでもらいたいです。
河村さんの本については機会を見て紹介したいと思います。
ワ―ママには無理かも。と思う事もありましたが(20時就寝や早朝ランニングなど)基盤の考え方はとても参考になりました。